閏年に咲くもの。

3回目の『うるう』を観る年に、ヨイチさんと同い歳になれました。
本当、オチが解ってても泣けちゃうし、幸せなんだよな〜(笑)。



ラストの直前で『待ちぼうけ』を聴きながら、フと、あぁ今、此の物語の世界に不幸せな、寂しいひとは居ないんだ……と感じたのです。
駆け付けた賢太郎さんが立ち止まり、徳澤さんがチェロを置いて立つ、あの構図を想うと、此れがふたりの想い出話、否、其れ以上の見せびらかし(?)に観えてきました。ヨイチさんとマジルの、長く険しく(?)切なくて幸せな、特別な友情を振り返って、確かめているのだと。
初めて観た2011年末、前回2016年とは、また違った感覚に陥り、新鮮でした。
制作側の意図、含みや裏のようなものを完全に汲み取れていない可能性もありますが、ちょっとした台詞の変化や、自分の年齢や環境や今の時代感に依って少しずつ感じ方が変わるから、『うるう』の物語に惹かれるのかもしれません。

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