何と晴れやかな初日。

3年振りの『レディ・ベス』、初演の眩さを損なわず、理解し易く整えられた印象です。
一幕ラストは特に、ロビンのみならず、先生やキャットさんや市民の誰もがベスを愛しているのがよく伝わってきました。



ロビンの仲間の3人組も絶対一緒に一目惚れしてるだろうし、亡き母も首斬り役人もずっと傍に居るし、後にはフェリペも、結局のところお姉さまもベスを愛さずに居れなかったのだな……と、ラストシーンの女王の美しい微笑みで大いに納得してしまいます。
更にはカテコで「花總まりの初主演作(を創ったのは私です!←此処は勝手に聴こえた気がする心の声。)」と誇らかに仰った小池先生、笑顔でハグするリーヴァイさんの花總ベスへの深い愛も感じました。何故かリーヴァイさんにハグを拒まれ続ける山崎さんが微笑ましかったです(笑)。

因みに初演時は、アスカム先生が理想・理念を通り越してベスを愛し過ぎてるように観え、1番心に残った台詞が「先生、怒っているのですね」だった(苦笑)のですが、今回此の台詞は無くなっていました。
其の分、誰からも愛される、望まれる女王としてのベスの印象が強くなりました。

そして、親の人生について葛藤の末、認めつつ親とは違う生き方を選ぶ子、と言う現代的(普遍的?)な問題を描いた物語でもあったのだと、漸く気付けました。

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