ふたりは双頭の鷲。

全てが美しい、もうひとつの愛と死の輪舞。
轟理事は階段を落ちずに、上るのか……!



王妃が自分に向き直って倒れ込むのに、手を伸べるスタニスラス。
階段の中央で繋がれた手が切なくも美しい……!

あの方が20年前にルキーニを演じてとは思えない……若過ぎて(爆)と、ポスターを観た時点で衝撃を受けたのですが、轟理事のスタニスラスは黙ってたら19歳と言われても信じちゃうくらい「若い男」でした。
話し始めると貫禄と言うか、大人の男性らしさが出るものの、王妃に対しても若く怖いもの知らずな青年として成立する。
孤高の王妃として堂々たる存在感を観せ付ける実咲さんあってのものかもしれませんね。今まで実力派で卒の無い娘役さんだとばっかり思ってましたが、何処か傲慢さも滲む役も美しくこなしてしまえる方だったのですね。

退団を決意されている実咲さんと、此れからも(恐らく)宝塚の舞台に留まり続ける轟さんが、「私たちは双頭の鷲」「片方が死ねば、もう一方も生きてはいけない」とまで想い合う王妃とスタニスラスと演じられたのも意味深いことに想えます。

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