ばーん(伴)!

……つい言いたくなる(苦笑)。
雨が然程強くないうちに『Honganji』観てきました。
煌びやかで迫力ある映像に驚き、登場人物の情や怨念や希望に観入り、つい「俺ばーん(伴)」思い出して笑ってしまいます(苦笑)。



“第六天魔王”信長が平将門の怨霊と「僅かでも情を抱けば破綻する」前提で天下統一を叶える契りを結んでいた……と言う設定には心惹かれますし、黒いマントや鬼の面を身に着けたダークヒーロー然とした姿も素敵でした。
ただ、顕如さまに「私には初めから解っていました」「あれを情を言わずして何を情と言えましょう」と解き明かされてしまうと、将門の怨霊が見込み違いをしてたってこと??と、小さく疑問を抱いてしまいます(苦笑)。切なくも幸福な最期で、個人的には大いにトキめいたのですけどね。
信長の情が余りに深く、其の言動や内心の隠蔽工作も完璧で、伴の言う通り「心の中には入り込めない」からこそ見込み違いをしていた将門が打ち拉がれて終わるのもアリだったんじゃないかなぁ……虚しく彷徨いつつも高笑いで、次の契約者(傀儡?)を探しているような将門の去り際を観ると其処まで傷付いていないようで残念に思ってしまう。
後は、桔梗姫と桔梗の紋(明智)の繋がりが偶然の一致で終わってしまう(?)のも勿体無い気がしました。

信長像、“信長の最期”譚は沢山あって、色んな切り口があって、どれが正解とも言えないし、面白ければ良しと想う単純で日本史に疎い観客(苦笑)です。またひとつ、新しい物語を観ることが出来て楽しかった♪トキめきました。

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