運を味方に。

他で見付からなかった原作の完全版も入手出来ましたv
完璧なハッピーエンドではないからこそ、掛替えの無いものが伝わってきた『続・11人いる!』トラブルさえも貴重な(?)体験で、ちょっと楽しいと思っちゃいました(苦笑)。



1月に観た前作も、ミステリーの要素と言うか、舞台世界に危機感が生じたり、人間心理の明暗が描かれていたものの、其れでも皆で取り返しのつかない事態は避けようとする前向きさがあって、其の為の試行錯誤や決断が全て報われたからこその爽快感がありました。
今回は、希望を感じさせる終わり方の中にも悲しさ、痛みが残りますね。
弱さや甘さがあって、だけど優しさや誇りと言う人間的な心を持った王様が、あんな風に苦悩し、傷付くのが悲しい。陰謀と誤解が重なって、反逆者の汚名を着せられていくところは本当に辛かったです。其の分、常に傍らでタダやフロルが明るい言葉を掛け、アマン伯が忠義を貫くのが、大きな救いに感じられました。
フォースの決断は、あの場ではちょっと早まり過ぎにも、やり過ぎのようにも思えてしまうけど……(涙)だけど、ちゃんと仲間たちが「誰かに相談していたら」と悔やむ台詞があるので、其の痛ましさも意味を持って描かれているようにも思えます。……でもやっぱり、何も其処までしなくても!!と、思ってしまうんですけどね(苦笑)。
前回が本当に完全無欠な幸福感に満ちていた分、切実に寂しいです。寂しいと感じられるだけ、重大な愛情や掛替えの無い楽しい記憶があることを感謝しなくてはいけませんね。

そして、機械的なトラブルで開演が遅れたことを、劇団員さんたちが終演後まで気にして下さってましたが、寧ろ誠実で温かい姿勢を見せて頂けて嬉しかったです。曽世さんがねづっち並の速さで整えてらしたのも素敵♪思わずカボチャのケーキ買って帰っちゃいました。←…格好良いひとを観たら、何故か甘いものが欲しくなるんだ;

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