此の日の歌を忘れない。

名古屋まで、新しい雪の結晶を観に。
壮さんは出来る男役さんだし、あゆちゃんは可憐なだけじゃない貫禄が増した気がします。……だけど、此のコンビで幸せな結末が観たいな(苦笑)。



お芝居の間中感じていたのは、7割方「ふくが可哀想……(涙)」と言うこと(苦笑)。
舞台となる時代、主人公たちの境遇を考えたら当然の、納得の行く展開、結末だとは思うのですが、ヒロインに全く救いが無いような気がしてしまうんですよね。最後に一目会えたら、其れだけで救いなのだと想える、そんな恋の話なんだろうけど、解っていても寂しい気持ちが残ります。
もう少し、「文四郎の父が謀反を起こした」とされたことの具体的な内容とか、父を陥れた相手をどう突き止めたのか、最後の穏やかな日々の前にどうやって色々片付けたのか、と言った辺りを盛り込んでおいて頂きたかったです。説明台詞はぽつぽつあるものの、特に父上の謀反については、後々も(パンフ熟読するまで・爆)イマイチ真相が解らなかったので、文四郎の行動が「ふくを守るのと同時に、父を陥れた相手を討つ」ことを目的にしていると伝わり辛く、儚い恋ばかりを重視して観てしまいました。
後は、文四郎が普通に他の娘さんを娶っているところも、ちょっと複雑でした(苦笑)。其の割に、妻子は全く物語に絡んできませんしね。リアリティのある、硬質な時代小説では、其れが正しい選択なのか……。
ちょっと感動したのは、「謀反人の子として辛い目に遭う文四郎」の姿を、きちんと動き、音にして描いていたことです。安易に人の噂で済ますとか、数年後に辛かった日々を語るとかで済ませないところは、悲しい場面でありながら感動的でした。其処へ掛け付けてくれるふくの健気さ、優しさと芯の強さが一層胸に迫ります。彼女を案じつつも感謝している文四郎との遣り取りも良かったです。

トップ様&2番手さんとしての、壮さんと早霧王子との相性も良さそうに観えました。おふたりとも、殺陣が凛々しく美しいですね。
今回は、主役以外に大きな観せ場が無くて残念でしたが、此のおふたりには、何れバリッバリの敵対関係等も演じて頂きたいな♪

ショーでは時々、緒月お兄さんの面影が頭を過ってしまった……(苦笑)クラブのシーンは変わらず格好良かったのに。

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