最高の男も苦悩する。

最高の男も苦悩する。
そして其の“苦悩”が観たくて期待してしまうのですが、斯くも美しく温かく仕立て上げる祐飛さんは流石です。安易にライバルを打ち負かすのでなく、最終的にナポリに戻る決断を取らせる景子先生も流石。



個人的な好みとしては、祐飛さんで、もっとぼろぼろに傷付いて堕ちるような展開も大いに観てみたいもの(爆)とは言え、あんなにも大らかな口調で敗北を語った後、あんなにも幸福そうに笑っている男性像も新鮮でした。
ラストで、ミーナちゃんが抱きつくのはやり過ぎ(最後の、並んで座ってから、そっと近付くだけで充分だったと思う!あの最後のゆひすみの笑顔は本当に幸福感あって素敵v)だけど、あの背中を観せられたら、駆け寄りたくなるのは女の本能なのかな(苦笑)。

初めて、舞台の初日を観劇したので、漸く皆さまがよく口にする「初日おめでとうございます」の「おめでとう」の意味が解った気がしました。
初日はまだ、舞台が完成形に近付く第一段階なのだと思っていましたが、お稽古や役作りや色んな検討や工夫を重ねて、其の第一段階に載せることが出来たことは、充分祝福に足ることなんですね。進(深)化していく様を、もっと観てみたくなりました。

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